歯周病

歯周病は歯肉の炎症に始まり、進行すると歯を支えている歯槽骨が溶けていく病気ですが、その治療法は50年前とあまり変わっていません。

近年、歯周治療にはマイクロバイオータ(常在微生物群)やマイクロバイオーム(常在菌群がヒトとともに営む生命活動)の理解が不可欠なことが分かってきました。

そのことが感染症と言われる歯周病の病因と細菌と大きく関係することは言うまでもありません。

歯周病学で最も定評のある「リンデ臨床歯周病学」も歯周病菌に対する考え方は第5版と第6版でその内容がガラリと変わってしまいました。

歯周病を理解するために、種々の情報を整理していきたいと思います。

歯周病

垂直伝播Aa菌、水平伝播はPg菌の元となった論文

2021/7/8    , ,

「歯周病菌のうちA.a菌は垂直伝播によって、P.g菌は水平伝播によって感染する」という元となっていると思われる論文です。 レッドコンプレックスの一つであるP.g菌では垂直伝播、すなわち親から子への感染 ...

キーストーン種のオオカミが駆逐されイエローストーンの生態系は狂ってしまった

歯周病

P.ジンジバリスはキーストーン種

2021/7/8    , ,

PG菌はキーストーン種であるという論文(Porphyromonas Gingivalis as a Potential Community Activist for Disease)を紹介します。 リ ...

リンデ歯周病学 歯周病

歯周治療における抗生物質3【リンデ歯周病学】

2021/7/8    , ,

ポイント 『抗生物質の全身投与』の項では、これまでに行われた数多くの研究をもとに、歯周治療に効果のある抗生物質やその投与のタイミングなどが詳細に記載されています。 それとともに、副作用や耐性菌に対する ...

リンデ歯周病学 歯周病

歯周治療における抗生物質4【リンデ歯周病学】

2021/7/8    , ,

  ポイント リンデ歯周病学では『抗生物質に関して軽度から中等度の歯周炎での使用は避けるべきである。重度歯周炎の抗生物質投与は有効かもしれない』と結論付けています。 しかし、『薬剤耐性菌』や ...

リンデ歯周病学 歯周病

歯周治療における抗生物質2【リンデ歯周病学】

2021/7/8    , ,

ポイント 歯周治療における抗生物質使用について、リンデ歯周病学ではどのように言っているのか確認しています。 このページはその2で「歯周治療における抗生物質の原則」についての記載があります。 歯周治療に ...

リンデ歯周病学 歯周病

歯周治療における抗生物質1【リンデ歯周病学】

2021/7/8    , ,

ポイント 歯周治療における抗生物質使用は「薬剤耐性菌」や「マイクロバイオームの攪乱」といった害があっても、使用する価値があるのでしょうか。 抗生物質使用について最近の教科書ではどのように考えてるのか確 ...

マイクロバイオーム

ヒトマイクロバイオーム計画で分かったこと【米国国立衛生研究所のサイトから】

2021/7/8    

NIH Human Microbiome Project defines normal bacterial makeup of the body Wednesday, June 13, 2012 私た ...

歯周病

歯周炎の個人的危険因子

2021/7/8    , ,

特定の細菌が歯周炎の原因であるに違いないと考えられていた時代に、生体と細菌の相互の関係が歯周炎の発症に関与すると考えていた歯周病学者もいました。 Personal risk factors for g ...

マイクロバイオーム

ディスバイオシス

2020/12/12  

ディスバイオシスが細菌学的病因論のキーワード 『臨床歯周病学とインプラント』第6版では、それまでのリンデ先生の本には見られなかったディスバイオシスという単語がさかんに使われています。 そして、このディ ...

マイクロバイオーム

マイクロバイオータ・マイクロバイオーム

2020/12/18  

私たちの身体には100兆個もの微生物が存在しています。 このヒトと共生する常在微生物群のことをマイクロバイオータと言います。 マイクロバイオータが私たちが生きていく上でかけがえのない存在であることが最 ...

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