YouTube

抜いた後、何も入れなくてよい【YouTubeのコメントから】

2022年4月10日

YouTubeでコメントをいただきました

『抜いた後、何も入れなくてよい』という動画に歯科医師の方からコメントをいただきました。

私は歯科医師なのですが 書かないほうがいいかなと思ったんですが 今回だけ 余計なお世話的に書かせていただきます 最初に断っておきますが私はこの動画を批判したいわけじゃあありません  ただ この動画に限っては私の正直な意見を述べさせていただきたいだけです 6:05 の写真は 5年後 と 16年後 は フェイク だと思います +- 1年くらい だと思います  左上 4 5 6 の歯頚部う蝕 が3年目から 発生していて その処置がなされておらず 5年目から  あまり う蝕が進んでいないと考えるからです また私の経験では 左上6番は 必ず 重力で 下に 歯の挺出(ていしゅつ) {歯が下に落ちてくる}が 必ず起こると考えます  そのため お食事の噛みづらさ 肩こり 片頭痛 顎関節症 が 起こりやすくなると考えます そして 左下5 は 歯ぎしり・くいしばりにより  遠心(奥側)に  倒れるか 移動します  ただ私の予想は 左上6 の歯が 下に 落ちてくる方が先 そのため 左下5 の移動や傾きは おこりえないかもしれません つまり 左下 3 4 5 の歯間に  16年も放置する間に  隙間が 発生してきます  そこに食片圧入や 歯磨きのしにくさのために 虫歯になりやすくなると考えます 私はこの 写真の期間は せいぜい 1,2年の間のものと考えます  もしかしたら 1年以内かも。。。 この人の 年齢は おそらく 20代 くらいの人 おそらく女性 普通は 抜歯後の 左下6 の 歯槽骨が 刺激がなくなるために  16年も時間がたてば もっと やせ細り  もっと見た目が くぼんだ形になると考えます また16年もの長い間 一台の同じカメラで  同じ写り方 色調 鮮鋭度 見た目的に 撮影・現像 できるとは 考えにくいです ただ 私も この歯の状態が 自分の家族だとしたら どう治療すればいいか悩みます 確かに 入れ歯 ブリッジ インプラント 正直 どの治療でも デメリットばかり が頭をかすめます なので 私がこの動画を観ている人に強くお伝えしたいことは こういう状況にならないために 近くの歯医者さんで 定期健診をしていただき 何かあれば早期発見早期治療を頑張ってほしいです 長文失礼いたしました 2022年4月10日 AM3時18分』

この症例について

患者さんは、29歳の女性で、初診は2006年の6月です。

5年後と16年後は1年くらいの間に撮ったものだというご指摘ですが、そのようなことはありません、とお答えするしかありません。

この方が16年間通っていらっしゃることは間違いありませんし、他の歯科医院で抜歯されたのは16年前であることも間違いありません。

抜歯直後と現在の写真

他の歯科医院で抜歯された直後の写真と、画角は違いますが最近撮影された写真です。

ここには16年の時間経過があることは間違いありません。

顎堤の変化は認められますが、6番のスペースにはあまり変化が無いことが確認できます。

 

写真の写り方について

一台の同じカメラで  同じ写り方 色調 鮮鋭度 見た目的に 撮影・現像 できるとは 考えにくい」

とのご指摘ですが、YouTubeに載せた画像は画角を調整していますので、そのようにお感じになったのかもしれません。

調整前の写真を並べておきます。

すべて違う写真であることがお分かりいただけると思います。

口腔内写真のばらつきは大体この程度だと思います。

これらの写真を短期間のうちに何枚も撮る歯科医はいないと思いますし、撮る必要もないでしょう。

年に一度か二度来院するたびに撮影するのが一般的だと思います。

頭で考えていることと実際の臨床

私は40年間臨床写真を撮り続けています。

そして、その40年の経験から、歯科界で言われていることと、実際の臨床に大きな隔たりがあることが多々あることを感じています。

例えば、ホープレスと考えられる歯でも、奇跡的に治癒と言って良いほどの状態になることがあります。

一方、抜く必要など少しも無い歯を「抜歯」といってはばからない歯科医師もたくさんいると感じています。

そのようなことをYouTubeで発表させてもらっていますが、今回の動画もそのような中で生まれてきたもので、写真も決してフェイクなどではありません。

また、長期間の間に、推察してくださったような変化の起こるようなことがあるかもしれませんが、このケースは起こりませんでした。

私たちが頭の中で考えていることと、実際の臨床には少なからず乖離があるということを、これからもお話ししていけたらと考えています。

-YouTube

© 2022 こに試論 Powered by AFFINGER5